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日常思った事やイベント参加の感想を書いていくブログです

お気に入りの作品:機獣新世紀ゾイド

約1ヶ月更新停滞しておりました。何は書くこと無いかと考えながら何も無かったというのもあるのですが。そこで、私のお気に入りの作品や印象に残っている作品をジャンルを問わずに紹介し、感想を書いてくコーナー(?)を作ろうと思います。

人に読んで貰うのに値するものなのか、三日坊主にならないかと不安も多々ありますが取りあえずやってみます。

第1回目は新装版が発売されて記憶に新しいあの作品、
「機獣新世紀ゾイド」を紹介したいと思います。

 

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手前が当時発売のてんとうむしコミックス版、奥が新装版。

 

 

  

【あらすじ】

惑星Ziの少年バンは古代遺跡で小型のゾイドジークを見つけ相棒にする。
その後ゾイドを憎む少年レイヴンから襲撃を受けるが、
同じく古代遺跡のカプセルから現れた謎の少女・フィーネの力を借りて
何とか撃退する。

バン達は外の世界へ冒険へ出ることを決意するのだが、その先で彼らが出会うものとは―。

 

【第2次ゾイドブームの中で】

私が小学生の頃、第2次ゾイドブーム(1999年頃)が起こり私の周りでも流行りました。組み立てキットの販売は勿論、シリーズ初のアニメ化(無印、/0)もされました。CGで描かれたゾイドのメカ描写やバトルシーン、軍・戦争といったミリタリーチックな要素など毎週ワクワクしながら観ていました。

 

本作はそのアニメ第1作の漫画版です。
アニメとは登場人物や設定、ストーリーが異なっていますが
こちらも面白い作品となっています。

 

【本作の魅力】

本作の魅力はまず何と言ってもゾイドのメカ描写でしょう。
漫画だから当然ゾイドも手描きで描かれているんですが、
あの線が多いデザインがちゃんと再現されているんです。

そしてその線の塊であるゾイドが色んな角度から描かれてたり躍動感のある
動きをしているという。

初めて読んだ時は「これを毎月描いている漫画家さんってスゲーな」と思いました。今でもロボットやメカを描ける漫画家さんは全員凄いと思っております。

登場人物も熱血タイプの主人公バンと相棒の小型ゾイドジーク、記憶喪失で謎の多いヒロイン・フィーネ、冷血で主人公の上を行くライバル・レイヴンなど全員魅力的です。

また多くの登場人物がゾイドに名前や愛称を付けているのが印象的。
ゾイドが溶け込んでいる世界なら犬や馬に名前を付けるようにゾイドにも名前を付けるだろうという考えからそうです(新装版2巻巻末インタビューより)。他のゾイド作品だとあまり無いと思うので印象的でした。

ストーリーも兵器や戦争など、コロコロコミック連載作品にしては少し対象年齢が若干高めだと思います。(同誌に掲載されていたゾイドバトルストーリー(ゾイドのキットを使ったジオラマストーリー)も対象年齢が高めの印象でした)
でもそのストーリーや兵器の描写がすごく面白くてカッコよくて「俺は小学生だけどちょっと難しめの漫画を読んでるんだぞ」って気持ちにさせてくれました。
幼稚園・小学生が平成仮面ライダー(特に初期の作品)を少し背伸びして観るのに近い感覚かな。 

登場人物達のゾイドへの接し方や思いも十人十色で、ゾイドを大切な相棒として使う者は勿論、道具や兵器として扱う者、憎むべき存在と思っている者など色んな人物が登場します。

そんな人物達とゾイドとの出会い、そして事件に巻き込まれる度に主人公は迷ったり傷付いたりするのですが、最後には自分なりの答えを見つけて前に進んでいく。

これが少年漫画、冒険モノとして面白く、大人が観ても耐えれる内容になっています。

小休止を挟みながらもゾイドの展開が続いているのに本作が一役買っているのは間違いないでしょう。

 

【続編希望!】

さて、ここまで紹介してきたが、本作は実質未完結の状態で終了しています。
私も当時リアルタイムで読んでいて「え、これで最終回!?」とビックリしました。
理由はここでは詳しく説明しませんので各自でググって下さい。

その後、作者のホームページで続きが自主製作的な形で公開されていましたが途中で更新が止まっており(現行の作品制作を優先されるのが当然ですが)、現在ホームページも閉鎖されたのか閲覧できない状態です。

最近新装版が出て当時の懐かしさが蘇ったのと共に「バンとフィーネはまだ冒険のゴールに辿り着けてないのかな…」というモヤッとした思いも浮かんできました。

 1ファンとして、難しいのは承知しておりますが、いつか続編を製作して頂きバン達の冒険をゴールに導いて欲しい所存であります。

特に「ゾイドワイルド」や新装版効果で再びゾイドの熱気が高まっている今だからこそというのもあります。

  

SF冒険モノとして面白く、大人が読んでも楽しめる作品です。
新装版も刊行されておりますので、興味のある方は是非読んでみて下さい。

新装版でも無茶苦茶動きまくるぜ!!(アニメ版の予告風に)