現在展開されているゾイドワイルドの人気を見てて、ゾイド人気を再燃させたゾイドワイルドは凄いなーと思ったお話。
【私のゾイド遍歴】
私のゾイド遍歴ですが、所謂第2シリーズ(99年から展開した無印アニメや/0の時期)でゾイドを知り、アニメや玩具に夢中になった世代です。
その後アニメの放送やコロコロコミック連載の「機獣新世紀ゾイド」が終了し、商品展開がゾイドブロックスへ移行した辺りで興味が薄れて離れていきました。
その後も時々ゾイドが気になってネットで情報を調べたりたまにキット(安売りされてたものやコトブキヤのHMM)を買ったりしてはすぐに興味が治まるを繰り返していました。
アニメも「フューザース」と「ジェネシス」は地方在住のため見やすい時間に
放送してなかったり放送時間帯を知らなかったりして殆ど観ておりません。(地方だとテレ東で夕方やってそうなアニメは放送されてなかったり、やってても早朝で放送の存在を知らないって事もざらです)
それを踏まえてのゾイドワイルドシリーズの評価です。
【ゾイドワイルド始動】
「ジェネシス」のアニメが終わった後もゾイドはタカラトミー(トミー)から復刻や新商品なども展開していましたが、企画が短命に終わったり途中で終了したりする物が多かったようです。(コトブキヤから発売されているHMMはゴジュラスやアイアンコングといった大型商品が発売されるなど好評でした)
ある時ネットでゾイドが新シリーズをやるというニュースを見て、続報で今までとは大きく違う内容に驚かされました。私が驚いた点は以下の3点です。
1.ロボットから生物的なデザインへ
今の子供はロボット物のアニメへの関心が低いという事から生物的な特徴(瞳や体型など)を前面に出したデザインになり、一方で銃火器などのミリタリー的な部分は抑えられました。
2.設定サイズの小型化
ゾイドの大きさを従来のゾイドより小型化しコクピットを廃してライダーが直接乗り込む形になりました。これにより馬やバイクを駆るような感覚になり、前述の生物的なデザインと相まって相棒としてのゾイドが増しました。
3.商品キットの組み立て簡略化とギミック(ワイルドブラスト)
商品も従来のランナーから部品を切り離すプラモデルのような仕様から、切り離し済みの部品を袋分けして封入されており、パズル感覚で組み立てる事ができます。(公式や説明書では”発掘”と”復元”と呼ばれています。)
私も購入して組み立ててみましたが、簡単すぎず難しすぎず調度いい難易度で、子供でも説明書をよく読めば1人でも組み立てられるでしょう。
加えて本シリーズのギミックであるワイルドブラスト。
モーターやゼンマイで歩行するのに加え爪が伸びたり武器が展開・可動したりとゾイドが歩行するのに+αの要素が組み込まれています。ワイルドブラストしてる状態としてない状態で動きが違うのが思いの外面白かったです。
他にも変更点は沢山ありますが、これだけでも今までのシリーズとは随分違う事が分かります。興味のある方はインターネットで製作サイドへのインタビュー記事とかも沢山ありますので是非読んでみて下さい。
【アニメ・ゾイドワイルド】
そして商品展開に合わせてアニメも始まりました。
内容は主人公のアラシが相棒のワイルドライガーと古代秘宝Zを求めて仲間と冒険する物語。妖○ウォッチやイ○ズマイ○ブン感のあるキャラクターデザイン、ベーコン、オニギリなど食べ物などから取っているキャラクター名、コミカルな雰囲気(でもシリアスな展開もあるよ)、北○の拳に出てきそうな格好の方々が多いデスメタル帝国の皆様…などこちらも今までとは大きく雰囲気の違う作品でした。
この辺りは今までのシリーズでのミリタリー感溢れるデザインやコックピットに乗り込んで戦う様子を求めてた人達からは不評だったかもしれませんね。
しかし相棒としてのゾイドの描写は今までの作品と比べて負けておりません。まず先にも述べたようにコクピットを廃して小型化させた事でゾイドと乗り手が同じ画面にいる描写が増え、いつも一緒にいる相棒という雰囲気が増しました。
機獣新世紀とアニメ無印でも主人公と一緒の画面に大きなゾイド映すのは難しいという理由からシールドライガー/ブレードライガーとは別に小型ゾイドのジークを登場させてましたし、ゾイドの小型化の効果は大きかったと思います。
戦闘シーンも銃火器で戦う事がほぼ無いため格闘戦中心の激しいぶつかり合になっており、それがとても迫力のある物になっています。昔に比べるとCGの技術が上がっているので言えば当然かもしれないですが。
そして挿入歌が流れると同時に本能解放ーワイルドブラストーして敵をぶっ飛ばす。ほぼ毎回のお約束的な流れではありますが、演出としてはとても盛り上がるものでした。
そんなこんなで最初は今までの作品とのギャップに戸惑いながらも、気付けば毎週の放送を凄く楽しみにしている自分がいました。
【ゾイドワイルドZERO】
続くアニメの続編・ゾイドワイルドZEROでは旧シリーズでお馴染みの共和国・帝国が復活、銃火器を装備したミリタリー的なデザインのゾイドが増えました。アニメも無印と/0で参加したスタッフが居られてそれらに近い雰囲気になりました。OPで編隊を組んで砲撃しながら走るキャノンブルや最後に走っていくビーストライガーを見た時は無印アニメを観てた時の感覚を思い出して感動しましたよ、ええまじで。
ただ戦闘シーンの盛り上がりは挿入歌→ワイルドブラストのあった前作の方が上に感じたかな。加えて序盤は舞台設定とかが分かり難くて少し盛り上がりに欠けていましたが、舞台設定が分かり始めてからは面白くなってきてました。
個人的に第5話の「裏切りのガトリングフォックス」がお気に入りのお話です。
【まとめ】
今までのゾイドは復刻や新シリーズも含めて何かしら従来路線になぞった要素(設定やデザインなど)がありましたが、ここまで思い切った路線変更には驚かされました。
しかしメインターゲットの子供層に人気が出て商品の売れ行きも好評なのを見ると、時代の空気を読んで従来のやり方から大きく方向転換する事も必要なのかなと思わされました。
アニメ・商品共にこれからの展開が楽しみです。