今回はお気に入りの作品紹介という事で、ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマーを紹介します。
【あらすじ】
初代トランスフォーマー(G1)から数百年後の未来。
コンボイ率いるサイバトロンの調査隊はセイバートロン星に保管されていたゴールデンディスクを盗み出したメガトロン一味の捕縛の命を受け追跡していた。
宇宙空間での戦闘により両軍の宇宙船は相打ちとなり、謎の惑星エネルゴアに不時着する。そこには大量のエネルゴン(強力なエネルギークリスタル)が溢れていた。
両軍はエネルゴンの強力なエネルギーから影響から身を守るためエネルゴアに生息する動物や昆虫をスキャンし、自らの体を惑星環境に適応させた「ビースト戦士」となった。
そして「ビースト戦士」となった両軍による新たな戦い、
「ビーストウォーズ」が開戦するのであった…。
【思い出とか】
トランスフォーマーシリーズが好きなのですが、出会う切っ掛けとなったのはこの作品でした。実写版トランスフォーマーが公開される前は「トランスフォーマーは知らないけどビーストウォーズは知っている」という人も多かったのではないでしょうか。
小さい頃にテレビでを見ていると玩具のCMが流れてきて動物や恐竜がロボットに変身しているのがすごく格好よく見えました。
その後、絵本を買ってもらってキャラクターや世界観、本格SF的な魅力や面白さが詰まっている作品だと思いました。
そしてアニメもやっている事を知って、レンタルビデオで視聴(私の住んでいる場所ではやってなかった)。
全編CGで作られたアニメーションや生身の動物がロボットに変身するのは勿論、キャラクターが面白い掛け合いをしたりギャグを入れていたりするのにも驚きました。
ビーストウォーズを観て無かったら今ほどアニメや漫画に夢中になっていない、それ程私にとって衝撃的な作品でした。
【フルCGアニメと玩具、そしてアドリブ】
本作の魅力は、まず全編フルCGで描かれたアニメーションでしょう。今では全編フルCGのアニメはありふれていますが、当時は地上波で毎週放送するというのは珍しいものでした。
また、生身の動物が「変身」の掛け声と共に変身するのもインパクトがあり、それまでは昔のトランスフォーマーやスーパー戦隊の合体ロボみたいに動物型のメカがロボットに変形・合体するものはありましたが、生身の動物や恐竜が変身してロボットになるビジュアルはとても斬新でした。
当時発売されていたおもちゃも生身の動物がロボットに変形するのをしっかり再現していて凄いと思わされました。
ストーリーは前述の通りサイバトロンとデストロンが不時着した惑星エネルゴアで戦う話で、トランスフォーマー達が動物や昆虫に変身する理由も「エネルゴンの影響で長時間ロボットではいられない」と上手く理由付けられています。
そしてビーストを語る上で外せないのは、何といっても声優陣の面白い掛け合いとアドリブでしょう。
1話からラットルが「サイの上にゴリラが乗って〜」と歌ったりチータスに一発攻撃を食らったメガトロンが「おかげで肩こりが治ったよ」と言ったり衝撃(ここは笑劇とすべきか)を受けました。
「あ〜やられた〜」と言って撃墜されるワスピーターや道具を取り出すときにド○えもんが秘密道具取り出すときの音楽を口ずさむラットルとか新しい話を観るのが毎回楽しみでした。
この日本語版特有の味付けについて
「元の作品の雰囲気を壊している」
「トランスフォーマーを何だと思っている」
と否定的な人もいます。
しかし、当時はトランスフォーマーが今ほど子供に浸透していなかったり、昔の作品を子供向けに紹介するような本も無かったと思います。
原語版をそのまま放送するよりはターゲットの子供に楽しんで貰えるように演出する方がいいと判断したのではないでしょうか。
そのおかげか、トランスフォーマーを知らない人でもビーストウォーズだけは知ってる人もいたり、トランスフォーマー=動物が変形するやつと思っている人もいたりと、影響力や知名度はシリーズでもトップクラスになっています。
(これはこれで「ビースト以外知らない」「(TFは)ビースト以外面白くない」と遠慮なしに言う一部の困った人もいるのですが…。)
【衝撃を受けたまさかの最終回】
そしてそんなビーストウォーズの最終回ですが、まさかのコンボイが生死不明になって終わります。これは日本の放送が海外の放送(日本でのビーストウォーズメタルスに当たる)に追いつきそうになったため、海外におけるシーズン1で区切りを付けて終わらせたためなのですが、子供ながらビックリしました。
普通は正義の味方が悪者を倒して終わると思っていたら、正義側のリーダー(コンボイ)が爆発して終わるんですからね。
その後、番組として完全日本製作の「ビーストウォーズⅡ」が始まり無印ビーストの続編である「ビーストウォーズメタルス」の映画公開も発表されます。
「メタルス」は後にテレビシリーズでも放映されるのですが、それはまた別の記事で書こうと思います。
現在動画が公式配信されている所が多く視聴しやすい環境にあるので、観たことない方には是非観て頂きたい作品です。
今見るとギャグやアドリブが少し時代を感じちゃうかもしれませんが、それを差し引いても面白い作品ですので。