フィギュアや玩具を長年集めていると出てくる問題が経年劣化。
特に厄介なのがフィギュアがベタベタになる現象。
今回はそのベタベタを落とすベタトルVなるものを手に入れましたので使用した感想を書いていきます。
【フィギュアがベタベタになる理由】
フィギュアの軟質素材（PVCなど）を柔らかくするのに「可塑剤」というものを使用しています。可塑剤は時間の経過とともに素材の表面に出てきて気化していくのですが、フィギュアを密閉環境（袋詰めして保管、箱から出さない）で保管していると気化せずにフィギュアの表面に残ってしまいます。この残ったものがベタベタの正体です。
対策としては
「フィギュアを箱の中に入れたままにしない」
「フィギュアを時々箱や袋から出してあげる」
などが挙げられます。
しかしこれを守っていても、素材などによるものか年数の経過とともにベタベタしてくるフィギュアもあります。
【フィギュアがベタベタになったら】
ベタベタになった時の対応ですが、中性洗剤を水に薄めたものに漬けて洗う、ハンドソープやボディソープで洗う事でベタベタを落とす事ができます。
…が、中にはどうやってもベタベタが落ち切らないものもあります。
そこで今回のベタトルVの出番な訳です。
PVCやフィギュアから浮き出た可塑剤（ベタベタ）を落とす専用クリーナーとの事です。その実力は如何なものか実際に試してみました。
【実験１：仮面ライダーBLACKのフィギュア】
※画像じゃわかりませんが試しに足の一部に使用しています
この仮面ライダーBLACKのフィギュア、ずっと部屋に飾ってあったんですがいつの間にかベタベタになっており埃が付きまくっておりました。
１度ハンドソープか洗剤で洗ったものの、暫くすると再びベタベタになっておりました。
頭はこの通り埃まみれ。
肩やボディも埃がひっついたり可塑剤でベタベタになっております…。
ベタトルVを綿棒に少し染み込ませてフィギュアのベタベタな箇所に塗布していきます。サイズの大きいフィギュアだとクロスなどに染み込ませて塗布した方がいいかも。
その後、塗布したベタトルVをクロスで拭いていきます。
この時、強く拭いたり拭き残しがあると塗装にダメージが出る事があるそうなので注意。使う時は目立たない所で試してからにしましょう。
＜結果＞
左：ベタトルV使用前 右：ベタトルV使用後
画像じゃ分かりにくいですが、かなりベタベタが落ちました。
使用後（右）の方がテカり具合が少ないです。
ボディや背中も綺麗になりました。
数か月経ち、若干ベタ付き感がありますが許容範囲内です。
（ハンドソープで洗った時は直ぐにベタベタが再発していました）
これは凄いぞベタトルV。
【実験２：武装神姫】
次に実験するのは武装神姫。
初期に発売された娘は14～15年経過しており、ネットでベタベタする報告が見られます。私の手元にいる娘もベタベタなのがいまして、一度洗ってみたもののすぐにベタベタが再発して半分封印しておりました。
頭部パーツですが可塑剤が染み出てベタベタしております。
ストラーフは髪にブツブツできてるけど表面に出てこれなかった可塑剤が浮き出てるんだろうか。ハウリンのヘッドパーツは１回カーペットに落としたら埃が凄く付きました。（汗）
BLACKの時と同じように綿棒にベタトルVを染み込ませてパーツに塗布、クロスで拭き上げていきます。今思えば先に中性洗剤とかである程度汚れを落としてから作業した方がよかったかも。
＜結果＞
左：ベタトルV使用前 右：ベタトルV使用後
若干のベタ付き感は残っていますが、ベタベタはかなり落ちました。
上のハウリンのヘッドパーツはベタベタだったのがベタトルV使用後はかなりベタベタ感が減りました。写真でもテカテカ具合が違うから分かるかな。
左：ベタトルV使用前 右：ベタトルV使用後
こちらのストラーフのヘッドパーツもベタトルV使用後はベタベタがすっかり減りました。この後収納ケースに収納していたのですが、数日して再び取り出してみると若干ベタツキ感が復活していました…。湿気の多い季節というのもあるけど、密閉したブリスターや箱に収納・保管しているのがあまり良くないんでしょうね。
この娘達初期神姫の製品素材や成分がベタ付きが出やすく、頭部などの接着されているパーツの隙間からも可塑剤が染み出ている（上画像参照）ようなので、暫くしたらまた手入れしないといけない感じかな。。。
【まとめ】
中々落ちないフィギュアのベタベタにという事で使用してみましたが、かなりベタベタが落ちて凄く驚きました。フィギュアの種類や状態によってはベタ付きが残る事もありますが中性洗剤で洗って落ちなかったベタベタがここまで落ちるのは凄いです。
フィギュアのベタ付きに悩んでいる人におすすめできる製品です。
