3歩進んで2歩下がる

日常思った事やイベント参加の感想を書いていくブログです

仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズを観てきたので感想 ※ネタばれ注意

先日仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズを観てきました。
仮面ライダー50周年を掲げての冬映画がどうなっていたのか感想を書いていきます。

 

 

【感想】

今回の映画は未来からやってきた仮面ライダーセンチュリーとリバイス陣営を中心に描かれていきます。
デッドマンズの手で封印されていた悪魔・ディアブロが復活、未来の2071年はデッドマンズに支配される事態に。
その歴史を変えるため2071年の未来から元ショッカーの科学者・百瀬龍之介が2021年にやってきてディアブロを倒そうとするのにリバイスやセイバーの面々が関わっていくというストーリー。
未来と過去が入り組み少し複雑な設定ながらストーリーがしっかりしていて飽きませんでした。

【見所1・仮面ライダーセンチュリーと百瀬親子】
今作で登場する仮面ライダーセンチュリーは未来からやってきたライダー。
百瀬龍之介が現代で暮らしている息子の百瀬秀夫の体を借りて変身します(龍之介は精神体のため一人では変身できない)。
しかし秀夫は龍之介が自分を捨てた(実は妻子を守るためショッカーの実験台になり、結果2071年の未来に飛ばされていた)と思って恨んでおり、変身できても暴走したり変身を拒否されたりする事態に。
そんな2人の親子がお互いの蟠りを解いて仲直りし、最後はセンチュリーに変身してディアブロと戦うのがよかったです。
2人を演じるのは中尾 明慶さんと古田 新太さん。若いお父さんと年配の息子という一見見た目と立場が違う役ながらも観ていて混乱しなかったのはお2人の演技力あってのものでした。
エンディングで秀夫が自分の子供と新幹線に乗ってる時に龍之介と自分が新幹線に乗っている幻を見るシーンがグッときました。

【見どころ2・藤岡 真威人さん演じる本郷 猛】
今作で藤岡 弘、さんの息子・藤岡 真威人さんが本郷 猛を演じる事となり話題になりました。
龍之介の回想シーンで本郷 猛が改造される場面や仮面ライダーとして戦うシーンが描かれ、そこでの本郷を真威人さんが演じられました。
最初予告を観た時は声の出し方など藤岡本郷を再現しようとして無理されてるかな?って感じがありましたが、実際観てみると声の出し方や話し方を藤岡本郷を意識しつつも決してモノマネではなく、真威人さん演じる本郷 猛になっておりました(真威人さんインタビューもなどで相当プレッシャーがあった事を話されていました)。今回はゲスト出演のような形でしたが何かの機会でもう一度本郷 猛=仮面ライダーを演じて欲しいと思いました。

また回想シーン、ザンジオーやサボテグロン、ジャガーマンなど懐かしのショッカー怪人が出てきています。戦闘員も初期のベレー帽&顔出しや女戦闘員(ほぼ足だけ)が出てきます。
本郷が仮面ライダーに変身して怪人(ジャガーマン)と戦うシーンでは当時の撮影手法(崖から着ぐるみ落下、怪人爆発シーンは怪人が倒れるカットと爆発のカット繋げてる、爆発は火薬)が使われていて新鮮かつ懐かしい気持ちで見る事ができました。

【見どころ3・未来の世界で登場するクローンライダー】
終盤で精神体だけ2071年に行って戦う場面があり、そこで狩崎の作ったクローンライダーの体を借りて戦うのが面白かったです。それぞれ飛羽真=セイバーがアクセル、倫太郎=ブレイブが剣(ブレイド)、大二=ライブがナイトに変身するなどモチーフやネタ繋がりなど遊び心のある組み合わせでニヤリとさせられました。あと剣はスーツの頭が黄ばんでるの全然隠してなかったね…。
敵もディアブロから作られたデビルライダーとの事ですが人選が王蛇にエターナル、バールクスなど見ていて楽しかったです。個人的にはRXに変身したバイスに襲ってくるバールクスが、あれだけ平成をやり直すと言ってたのに再生怪人みたいになっちゃったのが何とも言えなかったです。あとショッカーライダーって久しぶりに見たわ。

【リバイスとセイバーについて】
今作はリバイス中心に話が進んでいきました。テレビシリーズと同じくバイスが観客に向かって話しかけたり騒ぎまくるのが見ていて楽しかったです。バイス役の木村さんもバイスが動いているシーンはすべて声を入れていくつもりで演じたそうです(パンフレットより)。

今回初登場のネオバッタのリミックス変身したバッタはチョッと気持ち悪いけどカッコよかったよ、本編でもその内出てくるかな。
あと今回未来で精神の時間移動ができるセンチュリードライバーや大量のクローンライダーを作ってる狩崎さんの科学力凄くないか?

セイバー陣営はテレビ終わって3か月経つので久しぶり見た気になりました。ただストーリーがリバイス中心で進んでいくのとキャラ数が多くて一人ひとり目立つシーンが少なかったのが残念。
未来の世界で約束を破って敵に寝返ろうとするバイスに当間と倫太郎が「約束を破ったらずっと苦しむし破った方が辛い気持ちになるんだぞ!(要約)」と叱るシーンはセイバー本編視聴済みだと説得力があって凄くよかったです。むしろ説得力がありすぎて重い・・・。

【ちょっとイマイチだった箇所】
見所沢山な一方、ちょっとイマイチだったなった箇所もあり。
まず敵にあまりインパクトがなかったかなという印象。
ボスキャラのディアブロはともかく、その配下の怪人はあまり印象に残らなかったかな。過去作に出演された方・関わられた方が声を当てられてたけど怪人そのものには特徴がそこまで感じられなかったです(声優さんの演技はすごくよかったです)。
一方で龍之介の回想でショッカー幹部に立木 文彦さんが顔出しで出ており、こちらはすごく印象に残りました。


次に上に書いた通りセイバー陣営が一人ひとり目立つシーンが少なく、戦闘要員になっていました。目立ったのは飛羽真、倫太郎、芽衣ちゃん、時点で尾上さん親子かな。
本編も登場人物多い感は否めなかったのに加え現行作品のリバイスがメインで話進むからしょうがない所ではございますが。(元々冬映画や集合映画は主役とかのメイン以外はその他大勢になる事が多いけど)
エンディングでしあわせ湯でリバイス組とみんなで楽しそうにしてる場面は観ていて楽しかったです。狩崎さんに剣触られてる蓮が印象に残りました。

あと「仮面ライダー50周年記念映画」という言葉に期待して「平ジェネFoever」や「ジオウ Over Quartzer 」みたいな過去作のキャラクターがいっぱい出てくるような作品をイメージしてると期待外れに感じちゃうかも。
直近でもスーパーヒーロー戦記で過去作のキャラクターが活躍する映画やったのと、同じような内容やっても飽きちゃうというのもあるし、あくまで「仮面ライダー50周年の節目に作られた冬映画」くらいのつもりでいた方が楽しめます。

悪いところも書いちゃいましたが、先に書いた通りストーリーはしっかりしていて仮面ライダーセンチュリーと百瀬親子、藤岡親子で受け継がれた本郷 猛=仮面ライダー1号など見どころもありますので、まだ見てない方はぜひ劇場で観ていただきたい作品です。