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日常思った事やイベント参加の感想を書いていくブログです

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」を観てきました。 ※ネタバレあり

先日「IT/イット THE END」を観てきました。
金曜ロードショーで1作目を放送していたのを観て面白かったから続編も観てみたいなと思い観てきました。
いつものように感想を書いてみます。     ※ネタバレあり

 

 

 

【あらすじ】

小さな田舎町・デリーでは27年周期で子供の不可解な連続失踪事件が起きている。

イジメられっ子の集まりであるルーザーズ・クラブの少年達はメンバーのビリーの弟:ジョージ―の失踪を切っ掛けに事件に関わっていき、その元凶であるIT/ペニーワイズと戦いこれを撃退した。

 

それから27年後。

再びペニーワイズが活動を再開し、子供の連続失踪事件が発生し始めた。

大人になったルーザーズ・クラブの面々は再びデリーに集まり今度こそペニーワイズを倒そうと決心するが、子供の頃に味わった以上の恐怖が彼らを襲う。

ビリー達は今度こそペニーワイズを倒すことができるのだろうか・・・。

  

【感想】

怖かった。怖いというより、急に飛び出してくるのにヒヤヒヤしながら観てた感じですね。

 まずストーリーについてですがホラー物としては勿論、子供達の成長と友情の物語としても面白かったです。ルーザーズ(負け犬)と言われて虐めらたりからかわれたりしている子供たちが団結して恐怖(ペニーワイズ)に立ち向かっていくのは冒険物や少年漫画的な面白さがあります。

原作者が同じスティーブン・キングスタンド・バイ・ミーと同じ雰囲気が感じられました。

1作目はペニーワイズを倒し、もし再び現れたらもう一度集まって倒そうと誓いを立てて終了します。

 

そして2作目では27年後、大人になった主人公達が再び活動を再開したペニーワイズに再び挑む事になります。

27年経ってみんな大人になっていて別々の人生を歩んでいて子供の時の思い出なんて忘れているけれど、昔の仲間と集まって話をしているとだんだん昔の事を思い出していく話の流れがよかったです。

最初の中華レストランのシーンは好きなシーンです。

(その後マイクの「"ペニーワイズ"が戻ってきたから倒すのに協力して欲しい」で台無しになってしまうんですが…。)

 1作目以上に恐怖を与えられながらも、物語の最後でペニーワイズを今度こそ倒す事に成功します。

ペニーワイズを倒す方法が恐怖を克服する事なのですが、子供の頃に倒しきれなかったのを大人になって今度こそ倒したのは

「主人公達が大人に成長した=子供の頃恐怖だったものを今度こそ乗り越えた」

という事なのかなとも思いました。

最初、子供の頃の記憶を忘れていたのに今度は忘れなかったのについて
「忘れたくない気持ちが強かったからかも」というセリフがありましたが
「怖い事は忘れたい」という思いに対して
「みんなとの思い出や絆を忘れたくない」という強い思いがあったのは勿論、
「恐怖(ペニーワイズ)に打ち勝った=子供の頃の壁を乗り越えて大人に成長した」
という思いもあったのかなと思いました。

 最後に町に帰ってきた主人公達のショーウィンドに映る姿が子供の頃になっていて、そこには途中命を落とした仲間も一緒に映っているのもいい演出でした。

ホラー演出についてですが、上述した通りヒヤヒヤしながら観ていました。特に怖かったのは思い出の品を集める時に一人一人が個別に襲われるシーンですね。あと野球の試合観戦に飽きた女の子が顔から喰われるシーン。

後ろで地団太踏んでる老婆みたいなクスリと笑えるシーンや明らかに何か飛び出してくる前振りのシーンもあるんですが、いつどのタイミングで飛び出してくるのか分からずビクビクしていました。

金曜ロードショーで観た1作目はそこまで思わなかった(地上波用に色々カットしていた影響もある?)のですが、映画館の暗闇と大きなスクリーンで見ると凄い怖かったです。途中から「私は何故金を払って怖い思いをしてるんだ…」と無我の境地に入りかけてましたわ。

ペニーワイズもコミカルな言動を取りながらもやっている事は子供の誘拐及び殺害なので、基本怖かったです。終盤のクモの姿も好きだよ。

スティーブン・キングの作品で私が観たのはスタンド・バイ・ミーショーシャンクの空にグリーンマイル。(ショーシャンク〜は原作も読みました)

機会があれば他の作品も色々観てみようと思います。