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映画「仮面ライダーギーツ 王様戦隊キングオージャー」を見てきたので感想 ※ネタバレあり

毎日暑い!

さて、2023年7月28に公開された映画「仮面ライダーギーツ 王様戦隊キングオージャー」。公開翌日に見に行ってきました。見てから暫く時間が経ってうる覚え気味になっておりますが、ザックリ感想を書いていきます。

※ネタバレあり

 

 

 

<王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘヴン>

【あらすじ】
シュゴッダムでギラの「戴冠の儀式」が行われる中、ギラの幼馴染のデボニカが現れ、ギラと他の王達を死の国・ハーカバーカへ案内する。そこで待っていたのはシュゴッダム初代国王・ライニオール・ハスティー。ライニオールはこれからチキューに起こる大災厄から世界を守るために自分が生き返り、ギラに代わって王に返り咲くという。ライニオールと対峙するキングオージャー、果たして戦いの行方は…。

 

本編でギラが王様に即位する際のお話で、時系列的には23話ラストの「戴冠の儀式」の際の出来事。死者の国に行ったギラが初代国王のライニオールと出会い、これから王になる覚悟や力があるのか問われます。ギラ以外の王、ヒメノやカグラギも死者である両親やイロキ前女王殿と出会い、自分の気持ちに区切りをつけていきます。終盤、自分達の過去に区切りをつけた王達が集合して変身、ライニオールと戦う展開は盛り上がりました。

前半は変身せず会話が中心、戦闘パートは最後のみでロボ戦は無しと、戦闘やアクションをいっぱい見たい人には物足りないかもしれません。その分、ライニオールとの戦闘パートは挿入歌をバックに特殊効果を交えたアクションが展開され、熱く見応えのあるものになっておりました。

今回ギラの幼馴染でハーカバーカへの案内人を務めるデボニカを演じた佐倉 綾音さん。声優ながら実写作品出演という事でしたが、役に凄く嵌っておりました。「ライニオールを生き返らせるため自分の命を捧げるのが使命」という想いが、ギラに影響されて「生きたい」という想いになっていく展開は凄くよかったです。

中村 獅童さん演じるライニオールも、中村さんが本業が歌舞伎役者という事で凄く迫力がありました。初代国王という威厳や国王になったギラに立ちはだかる壁という役に凄くピッタリでした。

雛形 あきこさん演じるイロキは不気味さがありました。カグラギと昔どんな事があったのか詳細は描かれませんでしたが、本編でやってくれないかなー。

 

これからチキューに起こる大災厄など伏線も感じられて、今後の本編が楽しみになるお話でした。

 

仮面ライダーギーツ 4人の英寿と黒狐>

【あらすじ】
突如現れたジャマト世界樹から現れたジャマト達と戦う英寿たち仮面ライダー。これを仕掛けたのは未来から来た犯罪者のメラとメロ。メラは世界と英寿を4つに分裂させ、英寿から力、知恵、運を奪ってしまう。心と肉体だけが残るも、まともに戦う事ができない英寿。そしてメラは英寿から奪った力で仮面ライダーXギーツ(クロスギーツ)に変身、世界滅亡ゲームを宣言する。果たして英寿たちは人類滅亡を止める事ができるのだろうか。

 

本編がクライマックスに向けて盛り上がっている仮面ライダーギーツ。本作は映画オリジナルストーリーの毛色が強い作品になっております(時系列的に矛盾なく組み込めそうな箇所がない、リタイア済みのライダーが出てくるなど)。

今回は英寿が4つに分裂して力、知恵、運に特化した英寿が出てきます。いつものクールでかっこいい英寿と違って脳筋だったり人力車で乗り物酔いしたり、運だけで生き延びたりと凄くコミカルな英寿が見れ、登場人物たちも「こんなの英寿じゃない!」と嘆いているのが面白かったです。

特に力の英寿は道長が変身を介助したり(ベルトやバックルを付けさせた上、丁寧に決めポーズまで付けさせる)、バックルでジャマトをぶったりと、非常にコミカルで客席から笑い声が上がっておりました。

他の登場ライダーについて、本編活躍中のタイクーン、バッファ、ナーゴに加えてパンクジャック、ロポ、ケイロウが登場。ロポとケイロウは本編でリタイアしてずっと出てきていないのですが、オリジナルストーリーという事でお祭り感覚で楽しめてよかったです。

そして次回作の仮面ライダーガッチャードが本編に先駆けて登場。ケイロウを助けて去っていきましたが、本編ではどんな活躍をするのだろうか・・・。

あと、物語の冒頭や途中、クライマックスで物語を観戦するジーンが登場して観客に語りかけたり「みんなで英寿を応援しよう」的なセリフを言ったりするのですが、仮面ライダーの映画としては珍しい演出だなと思いました。というか英寿たちを応援するジーンが仮面ライダーを楽しむ鈴木 福さんにしか見えなかったんだぜ!

戦闘パートについて冒頭や中盤の多数のジャマト相手に立ち回る仮面ライダーは見ていて楽しかったです。前述の久々に登場したパンクジャックたちが戦うシーンだったり、道長と景和が協力してXギーツに挑む場面とか凄く盛り上がりました。

一方で終盤のギーツワンネスとXギーツの戦いは1対1状態で個人的には少し地味でした(正確には他のライダーも駆けつけていたのですが)。折角ギーツが劇場限定形態という美味しい形態だから、もう少し派手さが欲しかったです。例えば多数のジャマトを蹴散らす→クロスギーツに挑むも苦戦 のような流れがあればギーツワンネスの強さが引き立ち、それを上回るXギーツの強さも引き立ったのになー、と思いました。

 

本編の綿密に作られたシリアスな作風とは違い、分裂してコミカルになった英寿や本編でリタイアしたライダーが登場するなどお祭り感覚の強い作風で楽しめました。

 

簡単にはなりますが、2作品を見た感想でした。
以上。