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「トランスフォーマー ビースト覚醒」を見てきたので感想 ※ネタバレあり

WAR!WAR!争いは STOP IT!

という訳で8月4日(金)にようやく公開されたトランスフォーマー ビースト覚醒。
実写トランスフォーマーシリーズの最新作で、ビーストウォーズのキャラが登場という話題で大きな触れ込みになっておりました。

4DX&3Dで見てきましたので、ざっくり感想書いていきます。

※ネタバレあり

 

 

 

あらすじ

遠い宇宙。巨大なモンスター惑星・ユニクロンがあらゆる星を侵略・捕食していた。ある時、ユニクロンはあらゆる宇宙への行き来を可能とするアイテム、トランスワープ・キーを狙い、とある惑星を侵略する。しかしトランスワープ・キーはそこに住むトランスフォーマー、マクシマル達によって惑星の外へ持ち出されてしまう。

そして、時は1994年。ノア・ディアスは母と病気の弟を養うために就職先を探すも上手くいかず困っていた。ノアは弟の治療費のため、知人にそそのかされ自動車泥棒を行う。しかしその車はオートボットの戦士ミラージュで、成り行きでノアはオートボットの集会に連れていかれてしまう。オートボットたちは母星・サイバトロン星に帰還する手段を探しており、帰還を可能にするトランスワープ・キーの反応を察知したのだった。ノアはオートボットに協力してトランスワープ・キーが収蔵されている博物館に侵入する。そこで博物館の職員、エレーナに見つかってしまい、さらにユニクロンの尖兵・スカージもトランスワープ・キーを狙い襲撃してくる。これに応戦するオートボット。果たして戦いの行方は・・・?

感想

凄く楽しかった!

話の展開やアクション、節々に見られる小ネタ含めて終始楽しむ事ができ、見ている間ずっと顔がにやけっぱなしでした(傍から見たら気持ち悪いね…)。

ストーリーが今までのシリーズよりシンプルで登場キャラクターも少ないため、展開についていきやすかったです。今までのシリーズだとキャラクターが多すぎたり、同じ陣営でも別行動を取っていたりと、ゴチャゴチャして分かりにくい人もいたと思うのでそういう方達には今回の映画は楽しめたのでは、と思いました。

また、今までの作品以上にトランスフォーマー達の出番や台詞が多いです。中盤からはノアとエレーナ以外殆ど人間キャラが出てこず、初代や2010のアニメの感じをイメージしていただければと。ちゃんとトランスフォーマーの映画を見たって気分になれました。

半面、今までの実写シリーズみたいに米軍が出てきての派手なドンパチや大規模市街地戦は無いので、そういうのを楽しみにしてた人は少し残念かもしれないです。

上映時間も約2時間と最近のハリウッド映画にしては若干短めですが、個人的にはいい塩梅の時間だと思いました。「ロストエイジ」や「最後の騎士王」は長すぎたので…。

また、前作「バンブルビー」からシリーズがリブートされているため、本作は過去作を見ていなくても最低限の設定を知っていれば話についていけます。しいて言うなら、前作のバンブルビーを見ていればスッと話が入ってくるかなって位です(最低限のあらすじを知っておくだけでも大丈夫)。

※リブートについては「1作目と繋がる」とか「新しいシリーズ」とか諸説出ておりますが1作目~5作目(最後の騎士王)に繋がるには色々矛盾だったり設定的に無理があるので、実質新しいシリーズと考えておいた方がいいと思います。(そもそも1作目~5作目でも色々設定に無理がある箇所がある)

 

syumi-kibou.hatenablog.com

 

ビースト戦士

本作の目玉の一つが、ビースト戦士。ビーストウォーズに登場したオプティマスプライマル(ビーストコンボイ)やチーター(チータス)が、遂に実写版で登場しました。実写1作目の頃から「ビーストウォーズのキャラを出してくれ」という声はあり、プライマルとチーターの吹替は「ビースト」と同じ同じ子安さん、高木さんなので、ビースト世代は感無量といった所でしょう。しかもチョイ役ですがエイプリンク*を出してくるマニアック振りには驚かされました。

ただし、登場キャラは5キャラ(プライマル、チーター、エアレイザー、ライノックス、エイプリンク)、出番は冒頭に登場してから中盤まで無く(エアレイザー除く)、台詞もプライマルとエアレイザー以外は少な目(ライノックスは喋らない)、トランスフォームも終盤の戦闘のみと、ビースト成分を期待しすぎると肩透かしを食らうかも。次回作以降の登場・活躍に期待したい所です。

*エイプリンク…トランスフォーマーのファンイベント、BOTOCONのコミックで登場したキャラクター。メタルスコンボイの色違いでメタリックブルーがシルバーになった容姿をしている。戦闘部隊「レッカーズ」の指揮官で、セイバートロン星をウイルスとドローン軍団で支配しようとするビーストメガトロンと戦った。
コミック直接読んでないので多少誤りがあるかもしれません。TF専門のファンサイトや海外のWikiにもっと詳しい情報が書いてあるので気になる人はそっちを読んで、どうぞ。(丸投げ)

 

各キャラについて

各キャラの印象をざっくり書いていきますよ。

オートボット

オプティマスプライム

我らが司令官。今作はサイバトロン星に帰還したいという気持ちの焦りからイライラしている場面が多いです。戦闘での頼もしさや口の悪さは相変わらず。今作でもちゃんと高所からの崖落ちや顔面破壊のノルマをこなしてくれるぞ!

バンブルビー

前作では主役を務めたバンブルビー。今回は前半でスカージに倒されて休眠状態となっていまい、出番は少な目。終盤復活しての戦いはカッコよかった。

・ミラージュ

今作のオートボットで主役的なポジションのキャラクター。ノリの軽い性格ですがノアの事はしっかり守って戦う、そこがカッコいい。一瞬カウンタックインディーカーに変形するシーンがありますが、どうみてもG1のランボルやリジェ(ミラージュ)のビークルモードでニヤリとさせらるシーンも。吹替えのオリエンタルラジオ藤森さんが凄いハマリ役でした。

・アーシー

オートボットの紅一点。「リベンジ」にも登場してましたが今回はしっかり喋ってアクションもします。吹替えはファイルーズあいさん。演技力も相まって、強くてカッコいい女性キャラ感が出ておりました。

ホイルジャック

中盤から登場。過去シリーズだとスポーツタイプの車に変形する事が多かったのが、今回はワゴンタイプの車に変形するのが新鮮でした。もうちょっと出番が欲しかったかも。

ストラトスフィア

輸送機から変形。出番は少ないものの、オートボットたちをペルーに運ぶという重要な役を担っています。役割的に初代アニメのスカイファイアー的なポジション。

 

【マキシマル】

オプティマスプライマル

マキシマルのリーダーの巨大なゴリラ。名前がオプティマスプライムにそっくりなのは、尊敬の念から名前を貰ったからだそう。基本ビースト形態で活動し、終盤の戦いでトランスフォーム、力強い戦い方をしていました。プライムから名前だけでなく顔面破壊も継承していたのは笑ってしまった。吹替えは子安 武人さん。プライマル(ビーストコンボイ)の吹替えはこの人しかいない!

チータ

マキシマルの一員で、チーターに変身(文章だとおかしいけど間違いではない)。先に書いた通り台詞は少なめですが、吹替え版はチータスを演じた高木 渉さんのお陰で存在感がありました。冒頭から語尾に「~じゃん」って付けて話しているだけで「ああ、チータスだ」って思わされました。

・エアレイザー

マキシマルの一員。トランスワープキーを探すオートボットたちを導きます。トランスフォームしないものの、出番が多く巨大な鳥の姿で戦うのは存在感がありました。日本版ビーストウォーズでは「女性キャラのおもちゃは売れない」というマーケティング判断で男性キャラにされていましたが、今作では原語版通り女性キャラに。最後まで生き延びて欲しかった…。

・ライノックス

巨大なサイに変身するマキシマル。残念ながら今作では台詞が無いんダナ…。吹替え版でなんとか台詞入れれそうにないか検討したけどダメだったそうです。ただ、バンブルビーがラジオで会話するシーンで語尾が「ダナ」の台詞があって、何かしら鱗片を残そうとしたのは伝わってきました。

 

ユニクロン・テラーコン】

・スカージ

ユニクロンの尖兵で、戦闘のプロフェッショナル。ユニクロンの手下、髭、プライムと同じく大型トラックから変形と、歴代シリーズのスカージ要素が一つに纏まっているのには唸らされました。プライムを圧倒しバンブルビーを機能停止に追い込んでしまうという強さ。最後はプライムの顔面破壊に合い倒されてしまいました。吹替えはビーストウォーズや他のシリーズにも多数出演されている飛田 展男さん。スカージの冷酷さが凄く表現されておりました。

・バトルトラップ

ユニクロンの尖兵。序盤の博物館の戦闘から中々強力な戦闘力を見せてくれました。最後はプライマルのオーバーキルな顔面破壊で倒されてしまいます。

・ナイトバード

ユニクロンの尖兵の女性忍者兵士。車から変形するけど空も飛べるという美味しい(ズルい?)能力持ち。初代アニメの日本人科学者が作った忍者ロボットから実写版出演キャラになるとは出世したもんです(他のシリーズでもちょこちょこ登場してましたが)。吹替えを担当したのは「ビースト」のブラックウィドーでお馴染み柚木 涼香さん。強い女性戦士という感じが凄くしていました。

ユニクロン

惑星を食らう巨大モンスタープラネット。実写版でどんな描き方をするのか疑問でしたが、終始惑星形態で惑星形態で地球に襲来するのをオートボット・マキシマルで阻止するという展開に納得しました。冒頭の惑星捕食シーンやスカージにお仕置きするシーンなど、トランスフォーマー・ザ・ムービー思い起こさせるシーンもチラホラ。

「最後の騎士王」では地球=ユニクロンって事になってたけど、やっぱり本作から話を繋げていくのは無理があるよなー。今後も登場するか楽しみです。

 

【人間】

・ノア・ディアス

元軍人で現在無職、母親と病気の弟のために仕事を探す青年。就職できず仕方なく車泥棒に手を染めた所、その車がミラージュだったため騒動に巻き込まれていきます。ミラージュとのやり取りや友情は見ていて面白かったです。吹替えの中島 健人さんの演技も、等身大の青年という雰囲気が出ておりました。

・エレーナ・ウォレス

博物館で働く考古学者。鳥のオブジェを調べていた所、それがトランスワープキーだったため、今回の騒動に巻き込まれていきます。鳥のオブジェが崩れていく時とか終盤高所から落ちそうになったりする時など、慌てた時のリアクションが好きでした。

 

日本でのプロモーションについて

日本ではビーストウォーズのキャラが登場という事で、かなり力の入ったプロモーションが行われました。日本語吹替え版にビーストウォーズでお馴染みの岩浪 美和さん、吹替えキャストにビーストウォーズ出演者を起用するのは勿論、芸能人を使っての玩具PR、CG版ビーストウォーズの再放送、本編に出ないビースト出演者で予告編作ったり(いつもの掛け合い全開)舞台挨拶したりとビースト世代にアピールしているのが分かりました。

さらにこのビースト特需(?)でアニメカラーに近いおもちゃが発売されたり、長らく絶版してたビーストウォーズユニバースや今木商事ビーストウォーズⅡ・ネオの復刊が決まったりと実写シリーズ以外にも嬉しい出来事がたくさん起こりました。

また、吹替えに中島 健人さんを、主題歌にSexy Zoneを起用しており、発表当初、個人的に色々不安がありました。(加えて丁度ジャニーズ問題の渦中でもあった)

しかし中島さんの演技は等身大の青年感が出ていて違和感なく見れましたし、主題歌”Try This One More Time”がCG版ビーストの主題歌、”WAR WAR!STOP IT”を彷彿させるラップ調のリズムや歌詞だったりと、ガッシリ心を掴まれてしまいました。

今回改めて、日本版ビーストウォーズの残した影響力はすごいなと思わされました。

 

【まとめ】

先にも書きました通り、今までの実写シリーズ以上にトランスフォーマー達の活躍が多く描かれております。ストーリーも分かりやすく、アクションも楽しめますので、お勧めできる作品です。

以上。

下におもちゃとかの関連商品のリンク貼っておくので、興味のある方はどうぞ。